Overdungeon


ソロプレイ用に魔改造されたクラッシュロワイヤルとデッキ構築系カードゲームとダンジョンメーカーを一つにまとめたようなゲーム。Slay the Spireというゲームも取り入れているらしいがやったことないのでわかりません。クラッシュロワイヤルはお手軽な陣取りゲームで、手前が自軍側で、奥に敵が陣取っている。プレイヤーはドローしたカードを使って自軍側のどこかにユニットや建物を置く。敵は敵側に置く。するとユニットはそれぞれ設定されたルールに従って進み敵へ攻撃を仕掛ける。建物は据え置き型で、敵を攻撃したり味方を強化したりと効果はいろいろ。Overdungeonのバトルもこの部分は同じだ。ただしクラロワがリアルタイム制で敵はプレイヤーと同じ条件(デッキやライフなど)であるのに対して、こちらはターン制で敵とプレイヤーは非対称な戦力を持っている。


ターン制なので敵ターンには強力なターゲット攻撃を繰り出してくる。いや本当はそれほど強力ではないが毎ターン受け続けると痛いしライフの回復手段が限られているので、ステージが進むとジリ貧になりがち。



ダンジョンパートはスマホゲームのダンジョンメーカーとそっくり。並べてみると印象は異なるが、アイディアを模倣したというレベルでない。とはいえSlay the Spireも似た要素があるようだし、ダンジョンメーカーも他のゲームを模倣したのかもしれない。

ダンジョン内には小部屋に見立てたマスが並んでいて、ひとマスずつ選んで進む。進むごとに戦闘やイベント、ショップといった何かが起きる。ダンジョンの奥行きは10層✕3ステージ。敵を倒すと1~2枚のカードをランダムにピックできる。効果がパッシブ発動する宝物、レリックを入手できることもある(このあたりもダンジョンメーカーと同じ)。


このゲームが独特なのは、レア度が高めなカードやレリックの大部分が、ふつうのTCGなら即使用禁止になるようなレベルのぶっ壊れであること。もうひとつはカードにデッキコストもプレイングコストもないので、強いカードを入れ放題で使い放題なこと。例えば建物カードは一枚を使うたびに一基設置されるが、カードを強化すると2つ設置できるようになり、レリック効果や他のカードとの組み合わせでさらに倍々にできる。うまく行けば一枚の建物カードから6つの建物が設置できたりする。しかも1ターン目に。

ふつうのTCGではドローカードは強く、サーチカード(特定のカードを山札の中から引いてくるカード)も強い。そのためにこの種のカードはコストが非常に重いのが普通なんだけど、このゲームでは毎ターンドロー枚数を1枚増やすレリックが簡単に手に入る。ドローに加えて他のパッシブ効果がついているものもある(なのでドローカードの価値は低く、サーチカードもそんなにありがたくないという謎な逆転現象が起きている。)

毎ターン4枚ドローして、手札が残り2枚になるまでプレイできる。つまりドロー+1すると純粋に毎ターン出せる戦力が1.5倍になる。唯一のプレイングコストっぽいものはオーバーロード(過負荷)といい、これが1ついていると次のターンのドロー枚数が1枚減る。つまり次のターンに出せる戦力は半分に減る。

デッキ構築には制限がないかわりに、あとから自由に編集することができない。ショップで売ることはできるが一度に一枚だけなので不要なカードは取らない判断が大事。デッキコストやプレイングコストが存在しないのはこのあたりの縛りのためだろう。

ピック運と判断の良さで良いデッキが組めれば戦力は指数関数的に伸びる。最終的には最初の2万倍くらいになり、ラスボスも30秒くらいで瞬殺できる。逆に運と判断が良くなければ全然伸びないということであって、最初の10倍にしかならず、道中で詰むこともたまにある。戦闘バランスもやや大味で、繊細な戦略よりは流れと力押しになりがちなところはある。それでもワンプレイが短いこともあって、全体としては許容範囲内のバランスにうまく収まっていると思う。

シーズンクエストというモードでは一周ごとにプレイヤーに厳しい条件が追加されて難易度が徐々に上がっていくので、ノーマルのクエストが簡単すぎると感じたら挑戦してみてほしい。